アナザーストーリー

 

ー龍太郎、慎太郎、そしてSixTONESのことー

 

 

 

ただ書きたくなった。康二くんのことのブログは思いがありすぎて…何書いたらいいか分からなくて、前向きな言葉を書いても本音じゃない感じもするし、後ろ向きな言葉を書いてもこれだけが本音じゃないよって思ったり

なので、ここに逃げてきた。

これならスルスル書ける気がする。

 

実は今回のデビューに思い入れがあるのは、康二くんのことを抜けばSixTONESにある。慎太郎デビューおめでとう。あの慎太郎がデビューする。ジャニーズJr.みんなそれぞれのストーリーがあるだろうけど、彼のような特別な道はなかなかなかったと思う。どうしたって慎太郎のデビューはどこか感慨深い。嬉しい。ごめんねとも思う。そして心から良かったって思う。

 

当時JUMP担にとって慎太郎は少し特別だったと思う。だって龍太郎の弟だから。みんなの弟だった。

私は山田担だけど森本兄弟が大好きだった。兄弟っていうそれだけで繋がっている2人はどの2人よりもやっぱり特別に見えた。でも兄弟だから彼らはお互いの首を絞めあうことになってしまったし、同じ世界を生きてしまったから普通の兄弟ではいられなくなってしまった。大きな愛は、普通の家庭ではないことで亀裂が入り、大きな憎しみとなったのだろう。

 

 

龍太郎

私あなたのこと多分当時私が思ってた以上に大好きだったと思う。

私、山田さんが好きなだけであまりグループがどうとかないの。メンバー嫌いとか全くないけどグループにこだわってない。不思議だね。今関西で箱ばっかり拘っているのにね。10人もいるとそりゃあ人によって好き度ってあったけど、あなたは結構上だった。でも今ほど私も大人じゃなくてあんまり深く考えてファンしてなかった。まあそれが一番幸せなことは今痛感してるけどね。

あの日は母に朝とび起こされてその事件を聞かされて、布団の中で固まったの覚えている。テレビをかぶりつくように見て、大変なことが起きたって思った。この前Mステ普通にいたじゃん!って思った。でも泣かなかったな…何思ってたんだろうわたし…そもそも多分まだTwitterしてなかった。笑える。Twitterしてない自分幼すぎて笑える。情報を得るところがなくて、世間一般の声っていうものが私に入ってくることがなかった。これが良かったのか悪かったのか…きっとあなたはいっぱい叩かれたんだと思う。JUMP担だけでも味方になれたらよかったのだろうけど、まあ無理だっただろうね。私は残念だけどその頃の雰囲気が分からない。ネットの声にまみれることがなかったから、考え方とかが狂わされることもなかったし傷つくこともなかったけど、その分その事件に深く向き合ってなかったって、当時は当時なりにショックだったけど今は思う。

ショックだったけど自業自得だとも思った。あの頃を人気がないから事務所が揉み消してくれなかったっていう人もいるけど、私は悪いことをした人はそれなりの罰を受けないといけないと思う。甘やかされて益々どんどんグレていくような人間にはなってほしくなかったから。でも残念だったことはジャニーズ事務所が未成年の不祥事にものすごく厳しかったこと。私もネットでいっぱい調べたよ。なに調べても未成年の不祥事に対しての未来は、ジャニーズ事務所は今までの事例としてなかった。無駄にね内くんのこと詳しくなったりもした。内くんは奇跡のような人で、努力家だった。そんな内くんでもグループには戻れなかった。そんなのもう無期限活動休止とか言われてもその言葉に未来は感じられなかった。たぶんもうその瞬間から戻ってくることは私は期待してなかった。だからこそ10人が10人じゃなくなるって思ったらものすごく悲しかった。10ってやっぱり特別だって当時からめちゃくちゃ思った。今でも9よりもやっぱり10だなって心の奥で思ってる。10ってやっぱり特別じゃない?

 

10人もいると人気の格差は当時はっきりとしてた。実力も人気も思い通りにならないあなたの追い打ちとなる存在は弟だったのだと思う。ずっと弟という存在に苦しめられていた。デビューこそ弟より早く掴んだけど、周りから可愛いと言われるのも、ドラマも映画もCMも、バラエティーのレギュラーだって、全部弟に仕事がやってくる。兄だから弟よりすごくないといけないという葛藤も、デビューしてるからデビューしてない弟より活躍しないといけないプレッシャーもすごかったと思う。どうしても弟と比べられてしまう。いつでも森本慎太郎の横にいるのは劣等感にいっぱいでつらかったのだろう。

 

いま「受験の神様」見たら泣ける。なんだか本当の森本龍太郎・慎太郎兄弟を見ているかのようで。URL貼っておきます。勝手な想像の世界すぎるけど私にとっての森本兄弟はこんな感じでした。ただ、親御さんは絶対にこんなひどくない(笑)最後まで龍太郎も慎太郎も2人が語るお母さんは2人の味方だったから。一番つらかったのは親御さんだったのだろうな。


森本慎太郎 受験の神様 SixTONES

 

 

今思ったらJUMPにいるあなたって笑ってたかなとか、楽しかったかなってすごく思う。たぶん心から楽しくなかったよね。いやあなたにも沢山ファンはいてあなたとあなたのファンにしか当時の分からないものがあるから、それを否定するような言葉は私が言うことではないけど…。あの事件一番悪いのは勿論本人だけど、あの時寄り添ってあげれなかったメンバーにも問題があったって私は思う。せめてメンバーだけでもあなたの避難所になっていたら、未来は変わってたのかもしれないな。16歳という思春期の男の子が、人前に立つという人生を歩み、学校生活も色んな目で見られたのだろう。色んなことを言われて居場所がなかったのだろう。ストーカー事件もあったね。だからせめてHey!Say!JUMPという場だけでも心の拠り所であるべきだった。いや、将来はここって決まってたんだからここだけでも良かったんだ。でも最年少で生きづらかったね。メンバーみんなもまだ若すぎた。デビューしたころのあなたは自分から発言もするし明るかったけど、少しずつ立ち位置も後ろに下がってあまり喋らなくなった。JUMPにいるときも静かになった。その時にメンバーが救うべきだった。悪いのは全部が全部龍太郎だけじゃなかった。

 

芸能界復帰後のブログで、他の皆が右の道に行くと言っているけど僕は左の道に行く(曖昧)と言った。私は当たり前に右の道を選んでほしかった。どんなに険しくても拒否されても、体当たりしてメンバーを仲間に付けて、前代未聞を起こしてほしかった。でもそんな漫画みたいなことは起きないことも分かってたし、なによりあなたは左の道に進んだ方が幸せだってわかってた。右の道にきてもあなたはまた同じトラウマに包まれるだけだ。

 

私の知ってるあなたは真っすぐな子だった。小さいころから大人の世界を見てきて礼儀作法だって身についてただろうし、純粋な明るい子。弟の面倒だって見る。きっと本当は最後まで弟のことが一番かわいかったのは兄である自分だっただろうし、弟の存在が誇らしかったりもしたはず。不安な世界も弟が横にいるから怖くなかったし、弟を守らないといけないから強くなった。

本当はあなたの力でジャニーズ事務所のオーディションに合格したし、あなたがいなければ弟はジャニーズ事務所に入らなかっただろうし、あなたの実力で弟よりも早くデビューを掴みとったんだ。本当はいつでも弟の前を歩いてた。弟はしっかり兄の背中見てたと思う。それにあんまり気付けなかったね。

 

ああ私本当に案外好きだったなあ。思春期になっているとはいえ、メンバーと話すときちゃんと笑うんだよね。楽しそうに。ダンスだってすごく力を入れてるわけではないのかもしれないけど、手は抜かない。普通にうまいんだよなあ。ステージ構成だってしっかり頭に入れてるし、当たり前のことかもだけど、1人でしっかりすることはしてた。兄弟での絡みも大好きだったな。ライブで声出演する弟に「お前慎太郎だろ」って言うのも、少クラで弟と並んでズッコケ男道踊るのも、Maby Your Loveを2人メインで踊るのも、雑誌の対談も、始球式も。兄弟だったから特別だった。

 

そんな兄は弟がデビューする9日前に芸能界を引退した。

私はあなたが弟の影響で人生の大きな選択を決断するとは思えないけど、もしかしたら本当にこれが最後の兄から弟への愛だったのかもしれないな。

 

本当はいまも10がいい。9なんて中途半端な数字は嫌だよ。

最年少は知念ちゃんじゃない。山田さんの大切な同期だよ。

私は忘れない。10人目のメンバーがいたこと。

 

”たとえ別々の道を 歩んでいたとしても 僕らは繋がっていて”

 

JUMPのメンバーになってくれてありがとう。

絶対もう間違った道にだけは進まないで。

いつか弟がその背中が大きいことに気付くような兄になって。

絶対に幸せになって。

 

 

 

 

慎太郎

私は、真ん中に選ばれる人間っていると思ってる。それは実力とかスキルじゃなくて天性。なりたくて簡単になれるものじゃない。本当にその時代に数人しか選ばれない人。努力や才能じゃない言葉で説明できないものがあるから、その人は特別だしその特別に周りは惹かれるんだ。あなたは選ばれた人間だった。真ん中に立つ以外ありえない。1人だけ華やかな衣装を着て、1人だけマイクを持って、1人で0番に立つ。

私はそんな特別な人に結構惹かれる。特別な人はずっと特別でいてほしんだ。あなたが真ん中にいる世界が当たり前で、そしてそれが誇らしかった。だってメンバーの弟だもん。可愛いしかない。スノープリンス合唱団好きすぎてCDも買ったし、映画のDVDも買った。指揮棒振ってるのも特別だし、お茶の水ハカセでサッカー選手の前でPK決めて商品ゲットするのも誇らしい。泉ピン子さんが可愛がってるのなんて当たり前じゃんって見てた。あなたが可愛がられる世界はなんだって嬉しい。

 

でもそれがきっと計り知れないプレッシャーと孤独だったのだろう。周りから羨ましがられ、妬まれ、自分が特別だということが一番のコンプレックスだったのだろうって思う。

あの問題が起きた時、弟であるあなたの存在を思い出してはつらかったし、どうしてもJUMP担である自分が兄のことを他人事として見れなくて、ごめん。とさえ思った。どんどん真ん中から外れるあなたを見ると胸が痛かった。

 

転機は「私立バカレア高校」。Jr.戦国時代の始まりだ。

今のJr.戦国時代の幕開けを開いたのは確実にバカレア組だ。出演が決まった時、主役で真ん中にいて誇らしかったのも懐かしい。仲間を見つけた。不安定な道を歩いてたあなたが仲間を見つけたんだ。

私ね、SixTONESめちゃくちゃ羨ましいんだ。絶対的だった6人が最強とファンに言われ一度バラバラになったのに、絆は変わらず、その思いがジャニーさんに届いて、6人だけの名前が与えられて、6人だけのステージで6人だけの歌を歌って、6人で同じ道を歩く。北斗くんが最近の何かのインタビューで、「デビューしようがしまいが、この6人は運命共同体」って言っててものすごく羨ましいと思った。デビューが決まった今だからこそ言える言葉なのかもしれないけど、むかし濱ちゃんも「デビューできなくてもみんなとずっと一緒にやっていけるならいいと思ってた」的なことを言ってて、素敵だって思った。勿論考えが甘いことも分かるし、私の友達にもJr.担で箱推しだけど夢は諦めず追いかけてほしいし、デビューを目指せないのであればデビューを目指せる道に変わるためにバラバラになってもいいと言っていたからそんな意見があることも分かる。でも私はやっぱり何かを諦めてでもこの仲間と一緒にやっていきたいって思いが一番羨ましい。SixTONESは6人だから。私が好きだったものもバカレアが出会った2012年に出会った6人だったから。私の好きだった6人は永遠じゃなかったから。ものすごく羨ましいよ。いいな。ジャニーさんに認めてもらえた6人。ジャニーさんがデビューを決めた6人。誰かが抜けたり、誰かが加わったりしたわけじゃない。最初から変わらない6人。歌って踊るとかっこよくて、バラエティーに出たら面白い。全員ノリが良くて面白いなんてせこいよ、強すぎる。Jr.のエリートだったあなたはそんな素晴らしい仲間に出会えた。担当でもないくせにこんなに嬉しい。だって私たちの弟だったから。みんなの弟だから一生可愛い。

 

あなたにとって兄ってどんな存在ですか。嫌いですか?

許せないよね。だってあなたは何も悪いことしてない。兄弟って理由だけで人生狂わされたね。これからも家族の話になった時は気を少し張りながら気を付けて発言しないといけないし、一生一番あのことを背負わないといけない。

でもお兄ちゃん大好きだったと思うんだ。可愛い昔の慎ちゃんは喋るだけで儚くて、キラキラの瞳がものすごく綺麗でそんなあなたがりゅう!って純粋な目を兄に向けるだけで兄は特別だった。あなたの血の繋がった兄は一人しかいなかった。お兄ちゃんがいるから、仕事現場に行くのが怖いと思わない日だってあっただろうし、困ったらお兄ちゃんが助けてくれた日だってあったはず。お兄ちゃんのこと頼ってたはずなんだ。だから多分余計許せない。どこにいても孤独だったあなたの気持ちを一番わかってくれるのは兄じゃないかって期待してたと思う。一番助けてほしかった時にぐれていく兄が一番許せなかったはずだ。

 

多分今も兄弟関係は最悪なままじゃないのかなって思う。結構前に弟とは全くって兄が言ってたけど今もだろうな。もうそんなエピソードを聞く術はあなたにしかないけど、どこかで兄弟の話してるエピソードあるなら誰か教えてほしい。たぶんないだろうな。簡単にはもう戻れない。簡単には許せない。兄も簡単に許してもらえると思ってない。君たち若乃花貴乃花兄弟かよ。もうこれからずっと関係は戻らないかもしれない。普通の兄弟じゃなくなった。ここまで言ってもう普通の兄弟に戻ってたらどうしよう(笑)でもそれなら嬉しい。

やっぱり2人は似てるんだよな~!顔の輪郭から違うし、体型もダンスもキャラも何もかも違う。でもねやっぱり顔がねふとした時似てるんだよ。だって兄弟だもん!龍太郎と慎太郎、少し昔風な2人の名前は誰がどこからどう見ても兄弟の証。揺るがない兄弟だよほんとう。

 

 

デビューおめでとう。

どうしてもやっぱり諦めず兄と同じ土俵まで登りつめたことがとても嬉しい。

許せないと思う。当たり前だ。許さなくてもいい。

でも仲間と色んな景色を見て、いろんな夢を叶えた先でいい。

少し大人になって、兄が見てきた景色を知った時、

兄のこと許してあげてほしい。連絡をしてあげてほしい。

そして全部許せる日が来た時そのことを私も知れる世界だったらいいな。

幸せになれ。SixTONESなら安心だ。幸せになれる。

 

 

 

SixTONES、そして森本慎太郎くん

デビューおめでとう。

2020.01.22